パーキンソン病とは
英名:Parkinson’s disease
パーキンソン病とは、脳内のドーパミン不足とアセチルコリンの相対的増加とを病態とし、錐体外路系徴候(錐体外路症状)を示す進行性の疾患です。神経変性疾患の一つであり、その中でもアルツハイマー病についで頻度の高い疾患と考えられています。日本では難病に指定され、本疾患と似た症状を来たすものを総称してパーキンソン症候群と呼びます。
中年以降の発症が多く、高齢になるほどその割合も増えていきます。主な症状は安静時の手足のふるえ、手足の曲げ伸ばしが固くなる、無動・動作緩慢などの運動症状だが、様々な全身症状・精神症状も合併します。進行性の病気ですが症状の進み具合は通常遅いため、いつ始まったのか本人も気づかないことが多く、経過も長い状態で発症しています。