認知症とは
英名:cognitive impairment 読み:にんちしょう
認知症とは「認識すること」、「記憶すること」、「判断する力」が障害を受けて、生活に支障をきたしてしまっている状態のことを言います。認知症は、脳が病的に障害されて起こる症状、その原因は頭蓋骨の病気からや身体の病気など多く存在します。認知症の多くは「アルツハイマー型認知症」と「レビー小体型認知症」と「脳血管性認知症」の3つに分かれます。
発生する症状は患者の性格や置かれている環境などによっても変化します。初期段階では、記憶障害や見当識障害などの症状が現れ、更に理解・判断力の障害が発生します。行動・心理症状として元気がなくなったり引っ込み思案になったりと、うつ状態のようになることもあります。
また認知症で生じる行動障害により、徘徊といった問題も生じます。傍目から見たらただの徘徊も、当人はちゃんと目的がって歩いている場合がありますので、患者の気持ちに沿った対策が必要です。
─ Point
上記で述べた三大認知症、”アルツハイマー型認知症”と”レビー小体型認知症”と”血管性認知症”はそれぞれ違いがあります。
アルツハイマー型認知症については海馬を中心に脳の萎縮が見られ、初期では物忘れなどの症状が出ます。
レビー小体型認知症では、はっきりとした脳の萎縮は見られず、幻視や妄想うつ状態といった症状が見られます。
血管性認知症については、脳梗塞や脳出血などが原因です。手足のしびれ、麻痺など身体的な症状が出ます。