見守りで、入居者の「変化」を捉える。離床・起き上がり・バイタル・排せつまで、見守りシステムで確認できる情報を解説

介護施設の「見守り」は何を見る?見守りシステムで確認できること|平和テクノシステム

介護施設では、入居者の安全を守り、普段と異なる行動や状態の変化に気づくために、日々さまざまな「見守り」が行われています。
入居者の居室を訪問して様子を確認するだけでなく、離床や起き上がりなどの動きを確認したり、バイタルや排せつに関する情報を把握したりすることも、介護施設における見守りの一つです。
近年では、こうした見守りを支援する「見守りシステム」を導入する介護施設も増えています。
しかし、見守りシステムにはさまざまな種類があり、「実際に何を見守ることができるのか」「どのような場面で役立つのか」が分かりにくいこともあります。
この記事では、介護施設における「見守り」とは何か、見守りシステムで確認できる入居者の動きや状態、導入する際に確認したいポイントについて解説します。

介護施設における「見守り」とは?


介護施設の見守りは、入居者の安全を確保し、必要な情報を必要なときに確認できることが重要です。

介護施設における見守りとは、入居者の安全を確保しながら、普段と異なる行動や状態の変化に気づくための業務です。
すべての入居者を常に目視で確認することは難しいため、センサーやカメラなどの見守り機器を活用し、入居者の状態や変化を把握する仕組みが活用されています。
介護施設の見守りで重要なのは、入居者を常に見続けることではなく、必要な情報を把握し、必要なときに入居者の状況を確認できることです。

POINT

見守りシステムは「監視するため」のものではない

「見守りシステム」と聞くと、カメラで入居者を監視するシステムをイメージする人もいるかもしれません。
しかし、介護施設向けの見守りシステムには、カメラだけでなく、ベッドセンサー、離床センサー、赤外線センサー、バイタルセンサーなど、さまざまな種類があります。
また、映像を使わず、センサーによる検知を中心とした見守りも可能です。
重要なのは、入居者を常に監視することではありません。
入居者の安全を守りながら、介護スタッフが必要な情報を必要なタイミングで確認できる環境をつくることが、見守りシステムの役割です。


見守りシステムでは何を見る?


介護施設の見守りシステムは、入居者のベッドでの状態や心拍・呼吸、居室状況などさまざまな状態を見守ることができます。

介護施設向けの見守りシステムでは、入居者のさまざまな動きや状態を確認できます。

  • ベッドからの離床を見守り

    見守りシステムの機能の一つが、ベッドからの離床の検知です。
    入居者がベッドから離れたことをセンサーが検知すると、介護スタッフへ通知し、必要に応じて入居者の状況を確認できます。
    一人での歩行に不安がある入居者などの場合、離床を早期に把握することで、転倒などにつながる可能性のある状況を確認しやすくなります。
    すべての入居者を同じように確認するのではなく、離床などの変化があった入居者を把握し、必要な対応につなげることが見守りシステムの活用方法の一つです。

  • ベッドからの起き上がりを見守り

    離床する前の「起き上がり」を検知できる見守りシステムもあります。
    起き上がりを検知した段階で通知を受け取ることができれば、入居者がベッドから離れる前に状況を確認できます。
    「離床してから気づく」のではなく、離床につながる前の動きを把握することで、入居者の状態に応じた対応を検討しやすくなります。

  • 入床・在床状態を見守り

    入居者がベッドに入っているか、ベッドから離れているかといった在床状態を確認できるシステムもあります。
    見守りシステムの画面から在床状況を確認できれば、入居者の状態を把握するために毎回居室へ訪問する必要があるのかを判断しやすくなります。

  • 居室からの退出を見守り

    入居者が居室から出たことを検知する見守り機能もあります。
    居室からの退出を早期に把握できれば、介護スタッフが入居者の状況を確認するきっかけになります。
    特に、歩行に不安がある入居者や、徘徊の恐れがある入居者などの場合、居室からの退出を把握することで見守りに役立てることができます。

  • 心拍・呼吸を見守り

    見守りシステムの中には、入居者の心拍や呼吸の状態を継続的に検知できるものがあります。
    ベッドに設置したセンサーなどから心拍や呼吸の状態を把握することで、入居者が睡眠中や安静にしているときの状態を見守ることができます。
    例えば、睡眠中の入居者について、心拍数や呼吸数に変化があった場合に介護スタッフが確認できる仕組みであれば、定期的な巡回だけでは把握しにくい状態の変化に気づくきっかけになります。
    また、入居者がベッドで休んでいる間の状態をセンサーで把握できれば、介護スタッフがその都度訪室して確認する必要を減らし、入居者の睡眠を妨げにくい見守りにもつながります。
    このように、見守りシステムでは「起き上がった」「ベッドから離れた」といった動きだけでなく、心拍や呼吸など、入居者の身体状態の変化を捉える見守りもあります。

  • 居室の温度・湿度を見守り

    見守りシステムの中には、入居者が過ごす居室の温度や湿度を確認できるものもあります。
    高齢者は暑さや寒さを感じにくい場合もあるため、居室内の温度・湿度を把握し、適切な環境を保つことは入居者の安全を守るうえでも重要です。
    温度や湿度が設定した範囲を超えた場合に介護スタッフへ通知できるシステムであれば、定期的な確認だけでは気づきにくい居室環境の変化も把握できます。
    見守りシステムは、入居者の動きや身体状態だけでなく、入居者が過ごす環境の変化を把握するためにも活用できます。

  • カメラで居室の状況を見守り

    見守りシステムには、カメラを使って入居者の居室の状況を確認できるものもあります。
    センサーが離床や起き上がりなどを検知した際に、カメラの映像を確認できれば、介護スタッフが訪室する前に入居者の状況を把握することができます。
    例えば、離床のアラートが発生した場合でも、入居者がベッドから起き上がっただけなのか、転倒しているのかなど、状況によって必要な対応は異なります。映像で状況を確認できれば、必要に応じて訪室するなど、状況に合わせた対応につなげやすくなります。
    また、常に映像を確認するのではなく、必要なときに映像を確認する運用であれば、入居者のプライバシーにも配慮しながら見守りに活用できます。

  • 排せつに関する情報を見守り

    介護施設では、排せつに関するケアも入居者の状態を把握するうえで重要です。
    近年では、排せつのタイミングやおむつの状態などをセンサーで把握する「排せつ見守り」に対応したシステムもあります。
    例えば、おむつ内の尿量や温度、入居者の姿勢などを検知できるセンサーを活用することで、介護スタッフが目視だけでは把握しにくい情報を確認できます。
    排せつに関する情報を把握することで、入居者の状態に合わせたケアを検討しやすくなることも、見守りシステムを活用するメリットの一つです。


見守りシステムを選ぶときに確認したいポイント


介護施設の課題に合った見守りシステムを選ぶことが重要です。

見守りシステムを導入する場合、「どんな機能があるか」だけではなく、「施設でどのように使うのか」を考えることが重要です。
「ベッドでの状態を見守りたい」のか、「転倒リスクの高い入居者を重点的に見守りたい」のかなどによって、適したセンサーやシステムは変わります。
すべての機能を導入するのではなく、施設が抱えている課題に合った見守り機能を選ぶことが大切です。

  • アラートを受けた後の対応方法を確認する

    見守りシステムが入居者の動きを検知したとき、どのようにアラートを受け取り、その後どのように対応するのかも確認しておきたいポイントです。
    PHSなどでアラートを受け取り、必要に応じて訪室する運用もあれば、スマートフォンでアラートを確認しながら、カメラの映像で居室の状況を確認できるシステムもあります。
    例えば、離床のアラートが発生した際に、通知を受けてすぐ訪室するのか、訪室する前に映像などで入居者の状況を確認するのかによって、必要な機能は変わってきます。
    施設の業務体制や入居者の状態に合わせて、アラートを受けた後の対応までイメージして見守りシステムを選ぶことが大切です。

  • 複数の見守り機器をまとめて管理できるか

    介護施設では、一種類のセンサーだけですべての入居者を見守れるとは限りません。
    入居者によって必要な見守り方法が異なるため、離床センサー、ベッドセンサー、カメラ、ナースコールなど、複数の機器を組み合わせて運用するケースもあります。
    そのため、複数の見守り機器から得られる情報を一つの画面で確認できるかも重要なポイントです。
    機器ごとに情報が分かれていると、それぞれの画面を確認する必要があります。
    複数の見守り情報をまとめて確認できるシステムであれば、入居者の状況を把握しやすくなり、介護スタッフが必要な情報を確認するための負担軽減にもつながります。

  • 既存設備と連携できるか

    すでにナースコールや介護記録システムなどを導入している施設では、新しい見守りシステムを追加するだけでなく、現在使用している設備やシステムと組み合わせて使えるかも確認しましょう。
    見守りシステムを新しく導入しても、ナースコールや介護記録などと情報が分かれてしまうと、介護スタッフが複数の機器や画面を確認しなければならず、かえって業務が複雑になる場合があります。
    そのため、現在の施設環境にどのように見守りシステムを組み込めるのかを確認することが重要です。


ナースコールと見守りを一つのシステムで


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「Yuiコールシステム」は、介護施設のナースコールを中心に、さまざまな見守り機器やシステムを組み合わせて運用できる見守りナースコールシステムです。
離床や起き上がりなどを検知する見守りセンサーをはじめ、カメラ、スマートフォン、介護記録など、施設の運用に合わせた機器・システムを組み合わせることができます。
見守りに関する情報をYuiステーションで集中管理し、必要な情報を介護スタッフが確認しやすい環境を構築できます。
「離床や起き上がりを把握したい」「入居者の状態をまとめて確認したい」「見守りシステムとナースコールを一つの環境で運用したい」「複数の見守り機器をまとめて管理したい」など、施設ごとの見守りに関する課題に合わせた運用が可能です。

Yuiコールの見守りシステムについて
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まとめ


介護施設における見守りは、入居者を常に目で確認することだけではありません。
離床や起き上がり、入床、居室からの退出などの動きを把握することに加え、バイタルや排せつなど、入居者の状態を確認することも見守りにつながります。
見守りシステムにはさまざまな種類があり、検知できる動きや確認できる情報も異なります。そのため、導入する際は「見守りシステムなら何でもよい」と考えるのではなく、施設で何を見守る必要があるのかを明確にすることが大切です。
また、見守りシステムは情報を検知するだけでなく、その情報を介護スタッフが確認し、必要な対応につなげられることが重要です。
「何を見るのか」「どのような変化を把握したいのか」「その情報をどう活用するのか」。
この3点を整理したうえで、施設の運用や入居者の状態に合った見守りシステムを選ぶことが、入居者の安全確保と介護スタッフの業務負担軽減につながります。