夜間の見守りを、もっと効率的に。巡回やナースコールだけでは把握しにくい変化を、見守りシステムでサポート

介護施設の夜間見守りとは?見守りシステムで夜間の見守りを効率化する方法|平和テクノシステム

介護施設では、夜間も入居者の安全を守るため、夜勤職員による巡回やナースコールへの対応、排せつ介助などが行われています。

夜間は日中よりも勤務する職員が少ない一方で、入居者の状態確認や介助、緊急時の対応など、さまざまな業務を限られた人数で行わなければなりません。

特に、入居者が睡眠中である夜間は、必要な見守りを行いながら睡眠を妨げないことも考える必要があります。

こうした夜間の見守りを支える方法の一つが、ベッドセンサーや見守りカメラなどの見守りシステムです。
この記事では、介護施設の夜勤体制や夜勤業務の内容から、夜間の見守りで発生する課題、見守りシステムの活用方法までを解説します。


介護施設の種類によって夜間の体制は異なる



介護施設には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護医療院、認知症対応型共同生活介護など、さまざまな種類があります。

施設によって役割や入居者の状態が異なるため、夜間に配置される職員の種類や人数、必要となる対応も異なります。

ここでは、夜間の見守りに関係する代表的な施設について紹介します。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームは、常時介護が必要な高齢者を対象に、入浴・排せつ・食事などの日常生活上の介護や、健康管理などを行う施設です。

夜間についても、介護職員や看護職員の配置に関する基準が定められています。

ユニット型の特別養護老人ホームでは、夜間・深夜に2ユニットごとに1人以上の介護職員または看護職員を配置する基準があります。

夜間は限られた職員で複数の入居者を担当するため、定期的な巡回に加えて、ナースコールへの対応や排せつ介助などを並行して行う必要があります。

入居者の状態によっては、起き上がりや離床などの変化を把握しながら対応することも求められます。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設は、病状が安定した要介護者を対象に、リハビリテーションを中心とした医療・介護を提供し、在宅復帰を支援する施設です。

介護職員だけでなく、医師や看護職員、リハビリテーション職員などが関わることが特徴で、夜間についても介護職員や看護職員の配置基準が定められています。

夜間も介護だけでなく、入所者の健康状態を確認しながら対応する必要があるため、夜勤職員が複数の入所者の状態を効率よく把握できる体制が重要になります。

介護医療院

介護医療院は、長期的な療養が必要な要介護者を対象に、療養上の管理や看護、介護、機能訓練などを提供する施設です。

医療と介護を一体的に提供する施設であるため、夜間も看護職員や介護職員による対応が必要となります。施設の類型などに応じて、夜間の職員配置に関する基準も定められています。

夜間においても、日常生活上の介助だけでなく、入所者の状態を確認しながら必要な対応を行う必要がある点が特徴です。

グループホーム

認知症対応型共同生活介護は、認知症の高齢者が少人数で共同生活を送りながら、日常生活上の介護や支援を受けるサービスです。

夜間・深夜については、共同生活住居ごとに介護従業者を配置する基準が設けられています。

原則として1ユニットごとに1人以上の配置が必要ですが、建物の構造や安全対策など、所定の条件を満たす3ユニットの事業所では、夜間の職員配置を2人以上とすることが認められています。

認知症の入居者が生活するため、夜間に起き上がったり、居室から出たりするなど、個々の生活リズムに応じた見守りが必要になることもあります。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、施設側が介護サービスを提供する有料老人ホームです。

「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている場合は、介護職員や看護職員などについて人員配置基準が定められています。

夜間の勤務体制についても、施設の種類や指定の内容に応じた配置が必要です。

入居者の介護度や健康状態は施設によって異なるため、夜間の巡回や排せつ介助、ナースコール対応など、実際の入居者に合わせた見守り体制が求められます。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、食事や生活支援などを提供する高齢者向けの住まいで、介護が必要になった場合には、訪問介護などの外部サービスを利用する仕組みが基本です。

介護付き有料老人ホームのような介護保険上の一律の夜勤職員配置基準はなく、夜間の職員体制や提供するサービスは施設によって異なります。

そのため、夜間にどのような見守りや緊急時対応を行うのかは、施設が提供するサービス内容や入居者の状態を踏まえて確認する必要があります。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者が安心して生活できる住まいとして、状況把握サービスと生活相談サービスを提供することが義務付けられています。

ただし、これらのサービスの提供義務と、職員が夜間に常駐することは別のものです。夜間の職員体制や緊急時の対応方法は住宅によって異なります。

介護サービスを必要とする入居者については外部の介護サービスを利用するケースもあるため、夜間に施設職員がどこまで対応するのかを含め、それぞれの住宅に合わせた見守り体制が必要です。


介護施設の夜勤業務はどんなことをする?



介護施設の夜勤では、入居者の状態を確認する巡回をはじめ、排せつ介助やナースコールへの対応、起床・就寝介助など、さまざまな業務を行います。

勤務時間や業務内容は施設によって異なりますが、夜勤中にどのような業務が発生するのか、一般的なスケジュール例を見てみましょう。

時間帯 夜勤業務の一例
16:00~18:00 夕食後の対応、服薬、申し送りなど
18:00~21:00 就寝準備、排せつ介助、就寝介助など
21:00~24:00 巡回、ナースコール対応、排せつ介助など
0:00~3:00 巡回、排せつ介助、体位交換、ナースコール対応など
3:00~6:00 巡回、排せつ介助、状態確認など
6:00~9:00 起床介助、着替え、排せつ介助、朝食対応、申し送りなど

実際の勤務時間や業務内容は施設によって異なりますが、夜勤中は決められた巡回を行いながら、ナースコールがあれば対応し、入居者の介助が必要になればその対応も行います。

つまり、夜勤職員は「巡回をしている間だけ入居者を見守る」のではなく、複数の業務を行いながら入居者の状態を把握していく必要があります。

そのため、夜間の見守りを考える際には、巡回そのものだけでなく、他の業務と見守りが重なったときにどのように対応するのかも考える必要があります。


夜間業務で発生する見守りの課題



夜勤では、限られた人数の職員がさまざまな業務を行いながら、複数の入居者を見守ります。

そのため、日中とは異なる夜間ならではの見守りの難しさがあります。

限られた人数で複数の入居者を見守る

夜間は日中よりも職員数が少ない施設もあり、一人の職員が複数の入居者を担当することがあります。

その中で定期的な巡回を行いながら、ナースコールへの対応や排せつ介助などを行うため、すべての入居者の状態を常に確認することは難しくなります。

特に、夜間に起き上がりや離床などに注意が必要な入居者がいる場合には、巡回のタイミングだけでは状態の変化を把握しにくいことがあります。

巡回と巡回の間に状態が変化する

定期的な巡回では、職員が訪室した時点での入居者の状態を確認できます。

しかし、巡回を終えてから次の巡回までの間に、入居者が起き上がったり、ベッドから離れたりすることもあります。

巡回時には問題がなかったとしても、その後に状態が変化すれば、次に職員が訪室するまで把握できない可能性があります。

他の業務と重なって見守りが難しくなる

夜勤中は、巡回だけでなくナースコールへの対応や排せつ介助なども発生します。

例えば、ある居室で介助を行っている間に別の居室で状態が変化した場合、すぐにその場所へ向かうことが難しいことがあります。

また、複数のナースコールや対応が同じ時間帯に重なることもあり、夜勤職員はその時々の状況を確認しながら対応する必要があります。

必要以上の訪室が睡眠を妨げることもある

夜間は入居者が睡眠をとっている時間帯です。

安全を確認するために頻繁に居室を訪問すると、入居者の睡眠を妨げてしまう可能性があります。

そのため、必要な見守りを行いながら、入居者の睡眠にも配慮した夜間の見守り方法が求められます。

POINT

夜間の見守りでは「巡回」と「呼び出し」だけでは対応しにくいことも

夜間の見守りでは、定期的な巡回とナースコールによる呼び出しへの対応が基本になります。
しかし、巡回と巡回の間に起き上がりや離床が発生した場合、入居者自身がナースコールを押せなければ、その変化を把握することは難しくなります。
また、夜勤職員が別の入居者への対応を行っている間に、別の場所で状態変化が起こることもあります。
このように、巡回や入居者からの呼び出しだけでは把握しにくい場面を補う方法として、ベッドセンサーや見守りカメラなどの見守りシステムが活用されています。
見守りシステムを取り入れることで、職員が直接訪室していない時間帯の状態変化を把握するきっかけを作ることができます。


Yuiコールで夜勤の見守り業務を効率化



夜勤では、決められた時間の巡回だけでなく、入居者からの呼び出しや排せつ介助、起き上がり・離床など、さまざまな対応が発生します。

Yuiコールでは、こうした夜間の業務に合わせてナースコールと見守り機器を組み合わせることで、「どこを確認すべきか」「今すぐ訪室する必要があるか」を判断しやすくすることができます。

巡回していない間の起き上がりや離床を把握

夜間は、巡回中に別の居室から呼び出しが入ったり、複数の入居者に変化が起きたりすることがあります。

Yuiステーションでは、ナースコールの呼び出しだけでなく、見守り機器からの通知もまとめて確認できます。

そのため、夜勤職員は各機器の情報を個別に確認するのではなく、どの居室で呼び出しや状態変化が発生しているのかを確認したうえで、対応を判断できます。

訪室する前にカメラ映像で居室の様子を確認

夜間は、入居者の状態を確認するために訪室する場面があります。

一方で、入居者がすでに眠っている場合など、状況によっては訪室そのものが睡眠を妨げることもあります。

ベッドセンサーの通知を受けた際にカメラで居室の状況を確認できれば、訪室する前に「今、何が起きているのか」を確認できます。

通知の内容や映像を確認し、入居者の状態に応じて必要な対応を判断することで、睡眠への配慮と適切な見守りの両立を支援します。

複数の呼び出しが重なったときも着信を保持

夜勤中は、複数の入居者から呼び出しが重なったり、対応中に別の呼び出しが入ったりすることがあります。

YuiPhoneは最大4コールまで着信を保持できるため、複数の呼び出しが発生した際にも、着信を保持しながら順次対応できます。

また、ナースコールの通話中に居室の見守りカメラ映像を確認することもできるので、呼び出しへの応答とあわせて入居者の様子を把握できるため、夜間の状況確認や、その後の対応を判断する際に役立ちます。

排せつの状態を把握して夜間のケアに活用

夜勤では、巡回やナースコール対応に加えて、入居者の排せつ介助も行います。

特に夜間は、入居者の状態に合わせておむつ交換などの対応が必要になることがあります。

Yuiコールのおむつセンサーを利用すると、尿量・おむつ内温度・体位を検知し、設定した条件に応じてYuiステーションへ通知できます。

尿量が設定した基準に達したことを把握できれば、巡回時の確認だけに頼らず、必要なタイミングでおむつの状態を確認できます。


まとめ


介護施設の夜間は、限られた人数で複数の入居者を見守りながら、巡回や排せつ介助、ナースコールへの対応などを行う必要があります。

施設の種類や入居者の状態によって夜間の見守り方も異なるため、それぞれの業務に合わせた環境を整えることが重要です。

見守りシステムを活用すれば、巡回だけでは把握しにくいベッドからの起き上がりや離床などの変化を検知したり、必要なときにカメラで居室の様子を確認したりできます。

おむつセンサーなどを組み合わせれば、夜間の排せつ介助に必要な情報も把握しやすくなります。

Yuiコールでは、Yuiステーションを中心に、ベッドセンサーやおむつセンサー、カメラ、YuiPhoneなどを組み合わせ、夜勤の業務に合わせた見守り環境を構築できます。

夜間の巡回や介助を行いながら、必要な情報を確認しやすい環境を整えることで、夜勤の見守り業務を支援します。