ビジネスホンとは
ビジネスホン(ビジネスフォン)とは、複数の回線をまとめることができる業務用電話システム。複数の電話機(多機能電話機)と主装置(ME)の組み合わせによるシステムで、複数の回線を効率よく利用することが可能です。 ひかり電話やISDN回線、アナログ回線など異なる複数の回線を同時に収容(まとめることが)でき、ドアホンやFAXなどもシステムに組み込むことができます。家庭向け一般電話のように電話機の台数分だけ電話回線が必要になることがないのでコストの削減もでき、ビジネスにはなくてはならない電話システムです。主要なメーカーとしては、NTT、岩崎通信機(IWATSU)、SAXA(サクサ)、ナカヨ、日立、パナソニック(Panasonic)など。
ビジネスホンの5大機能
- 発信:外部へ電話をかけることができる
- 着信:外部からの電話の応答ができる
- 保留・転送:外部との通話を保留しほかの電話へ転送できる
- 内線:内部の電話同士での通話ができる
- 代表組:代表番号での着信を複数の電話機で受信することができる
※3~5の機能が一般電話にはないビジネスホン独自の機能。 代表組みとは 複数の契約回線でグループを組み、あらかじめ設定した代表番号(親番号)に着信があった場合、そのグループから空いている回線を選んで着信するしくみ。代表電話番号に同時に複数の着信があっても、グループ内のそれぞれの電話機で対応ができます。
ビジネスホンと一般電話機の違い
電話機2台以上、電話回線が2回線以上ならビジネスホンの導入をビジネスホンと家庭用電話との大きな違いは、内線通話、保留転送、複数回線の接続です。異なる種類の回線(ひかり電話、IP電話、ISDN、アナログなど)を同一システムに収容したり、通話録音装置や留守番電話装置の追加、インターホン接続、などビジネス業務に必要な機能、サービスを組み合わせて利用することができます。 ビジネスホンを使用しない場合
一般電話機を利用した場合、電話がかかってきたときに誰かが出られるように、また、自分のデスクから電話がかけられるように、たとえば事務所に社員が8人いる場合には回線も電話機も人数分必要です。しかし、実際に使用している回線は電話機の数ほど多くないのが現状です。
家庭用の電話機では基本的に電話機1台=1回線なので、ビジネスホンを使用しない場合は常時使用している電話(回線)が最大でも3つなら残り5つ分の回線は無駄ということになります。
家庭用の電話機では基本的に電話機1台=1回線なので、ビジネスホンを使用しない場合は常時使用している電話(回線)が最大でも3つなら残り5つ分の回線は無駄ということになります。
ビジネスホンを使用した場合
ビジネスホンでは複数の回線をひとつのシステムに収容(まとめること)し、接続された内線電話(多機能電話)に振り分けることができるため、電話回線数自体は3回線でも8台の電話機で受けることができるのです。
ビジネスホン導入によって必要最小限の回線を回線数よりも多い数の内線電話で共有することで、利用方法は変わらないまま導入費用・月々の基本使用料が削減できるのです。
ビジネスホン導入によって必要最小限の回線を回線数よりも多い数の内線電話で共有することで、利用方法は変わらないまま導入費用・月々の基本使用料が削減できるのです。
また、ビジネスホンなら内線電話同士での内線通話、保留転送ができるようになり、業務効率アップも図れます。
ビジネスホン導入前と導入後の料金比較(参考)
ビジネスホンを 使用しない場合 (アナログ8回線) |
ビジネスホンを 使用した場合 (アナログ3回線) |
コスト削減額 | ||
---|---|---|---|---|
維 持 費 |
月額基本料 (事務用) +プッシュ回線 |
(2,600+390)円×8 = 23,920円 |
(2,600+390)円×3= 8,970円(-14,950円) |
月々:14,950円減 年間:179,400円減 |
ビジネスホン機能一覧
外線関連
- 指定局線発信
- 電話帳機能
- 短縮ダイヤル
- 発信履歴
- 着信履歴
- オートリピートダイヤル
- オートダイヤル
- ACR発信(Automatic Carrier Routing)
- 通話料金(時間)表示
- 長時間通話警報
- 迷惑電話防止機能
- 着信拒否
- 鳴り分け着信
- 外線着信音指定
- 留守番電話/通話録音
内線関連
- 一斉呼出
- グループ呼出
- 不在設定(不在メッセージ、不在転送)
- 内線着信音指定
転送関連
- 転送(口頭転送/自動転送/強制転送)
- ステップ転送
- ダブル鳴音転送(ツインショット外線自動転送)
- チェーン転送
- VIP転送
- 通話中自動転送
ISDN関連
- サブアドレス通知
- iナンバー
- ダイヤルイン
- グローバル着信
- 三者通話
- NTT INSボイスワープ
- NTT INSナンバーディスプレイ
- NTT INSネームディスプレイ
- 擬似話中返し
- NTT INS迷惑電話おことわりサービス
その他
- ドアホン接続
- テレビドアホン接続
- 外部スピーカ接続
- 高音量ベル接続
- ヘッドセット接続
- ボイスメール機能
主なビジネスホンの略語一覧
- ME : main equipmentの略で、主装置のこと
- IK : individual keyの略で、外線個別選択機能を割り付けられたLK(回線キー)のこと
- LK : line keyの略で、回線キーのこと
- SK : select keyの略で、一個のLK(回線キー)に複数の外線を割り付ける機能を割れ当てられたLKのこと
- SLT : single line telephoneの略で、単独電話のこと
- KT : key telephoneの略で、電話機本体のこと
- DK : direct keyの略で、LK(回線キー)に特定の内線端末を割り付ける機能を割り当てられたLKのこと
- TEN : terminal equipment numberの略で、各電話機の端末番号のこと
- DND : do nod disturbの略で、着信拒否のこと
- PK : 内線キーのこと
- LEN : ME(主装置)における局線の収容位置のこと
※特に記載がない価格表示については、事業者向けに税抜価格で表示しております。