走査(方式)とは│監視・防犯カメラ用語集

走査(方式)(●スペル:scanning system)


走査(スキャン)とは、対象をなぞることで対象物の情報を得ることを指します。 走査方式にはインターレース方式とプログレッシブ方式があり、画像をテレビや液晶モニターなどの映像出力機器に表示する際に必要になります。
映像をディスプレイに表示する仕組みについて説明すると、まずは一枚の画像を横長に細かく分割します。分割したパーツを上から下へ一つずつ送り、受信側で再構築することで画面に表示させ、ひとつなぎの映像として画面に流れるのです。この一つ一つのパーツを走査線と呼びます。走査線の送り方の違いが、インターレース方式とプログレッシブ方式の違いとなります。
インターレース方式では、走査線を一本おきに伝送することで一枚の画像を二回に分けて表示させます。プログレッシブ方式では、一枚の画像を構成する捜査線数がインターレース方式の二倍となります。画像1枚あたりの解像度はプログレッシブ方式の方が高くなるので、静止画にした際はプログレッシブ方式のほうがブレのない鮮明な映像を捉える事ができます。
逆に、動画として滑らかさを求める場合は、一秒辺りに更新する画像枚数がプログレッシブの二倍のインターレース方式の方が向いていると言えます。

プログレッシ走査線とインターレースの走査線の違い イメージ
●上から順番に走査線を表示していくのを、プログレッシブと言います。長所としては画面がちらつきにくい点が上げられます。30pの場合、欠点としては、1秒間の画像が約30枚なので動きの速い映像には向かないことです。
●日本では1秒間の画像枚数は三十枚ですが、これを上から1・3・5・7~という風に一本飛ばしで表示して、一番下まで行った後、再び上から2・4・6・8~と残った走査線を表示していきます。そうすることで一枚の画像(1フレーム)を2回(2フィールド)に分けて作っています。これをインターレスと言います。画面がちらつきやすいことが欠点です。


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