WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能とは│監視・防犯カメラ用語集

WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能(●スペル : Wide Dynamic Range)

WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能ができること

ワイドダイナミックレンジとは、暗い画像と明るい画像を処理して「暗部を明るく、明部を暗く」することで、適当な明るさの画像を作り出す機能のことです。
例えば、明るい屋外を暗い室内から撮影する場合など、明部と暗部が混在する画面では暗い部分にピントが合ってしまい、明るい部分が白抜けして映像が確認できないといった問題がありました。また逆光環境での撮影のように、顔が黒つぶれして見えづらくなってしまうケースもありました。
ワイドダイナミックレンジを搭載したカメラで撮影した場合、明部と暗部を分けて記録した後合成することによって、明るい部分・暗い部分のどちらも鮮明な映像を録画できます。

各メーカーのWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能

メーカーによって、ワイドダイナミックレンジ機能の詳細と名称が異なります。以下弊社で取り扱っている主要メーカーの機能について、ご紹介します。

▼AXIS – WDR【ダイナミックキャプチャ機能】

AXISのWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能イメージ

AXIS社のダイナミックレンジ機能「ダイナミックキャプチャ」では、異なる露出時間で複数の画像を利用し高度な画像処理を行う事で、抜群の明瞭性とシャープネスを備えた画像を作成します。

▼Panasonic – WDR【スーパーダイナミック機能】

PanasonicのWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能

Panasonic社のダイナミックレンジ機能「スーパーダイナミック方式」では、照度差の激しい被写体も鮮明な映像で撮影が可能です。信号処理回路に独自の新カメラ技術スーパーダイナミック5を搭載し、通常のカメラと比較して約128倍の高ダイナミックレンジを実現しています。

▼SONY – WDR【View-DR機能】

SONYのWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能

SONY社のダイナミックレンジ機能では、一つのフレーム内で異なるシャッタースピードの画像を合成して、明暗部のコントラスト補正・階調補正を行うことで明暗部を高精細に表現し、視認性を飛躍的に向上させた「View-DR(ビューディーアール)」があります。同機能では、フルHD画質で130dBのワイドダイナミックレンジを実現しました。

AXISはダイナミックキャプチャ機能、Panasonicはスーパーダイナミック機能、SONYはView-DR機能といった風に、各メーカー毎WDR機能に関する名称が異なることがわかりました。
設置場所によってはWDR機能がないと有効な撮影が難しいこともありますので、カメラ導入の際はいずれのメーカーでも各機能をチェックするといいでしょう。

逆光補正WDRのリンク

※特に記載がない価格表示については、事業者向けに税抜価格で表示しております。

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