介護施設のネットワーク構築

介護施設の価値を高めるネットワーク構築(Wi-Fi)の提案|平和テクノシステム

今、介護施設運営にネットワーク環境は必須項目となっています。入居者の個人情報や事務的な情報のやりとりなど、介護施設における安全なネットワーク環境の構築は重要です。 また、昨今、高齢者のスマートフォンやPC等インターネット利用の需要も高まっており、業務系統とは別系統のネットワーク構築が必要となるケースも増えています。
ここではそんなインターネット需要の増加やICT・IoTを絡めた連携機器による業務効率化について説明し、それらを実現するYuiコールのネットワーク構築提案をしたいと思います。

居室にネットワーク環境が必要な理由

高齢者の7割以上がインターネットを利用

総務省が調べた平成29年度のインターネット利用状況で、60~69歳のネット利用率が73.9%と7割以上を超えました。この資料から今現在、多くの高齢者が自宅や施設でインターネットを利用していることが想像できます。
しかしネットワーク環境がない居室では、携帯電話を利用してインターネットをおこなうしかありません。これではパケット代が多くかかってしまい、アクセス制限をかけられてしまうなど、満足に使えない可能性があります。

高齢者のLINEやFacebook需要は高い

高齢者もLINEやFacebookを多く利用しているというデータがあります。特にLINEは無料の通話があり、これを家族や友人との連絡方法として使用している方もいます。しかしLINEによる通話が無料であっても、パケットはかかります。パケット使用量の制限を超えた時には接続が困難になり、コミュニケーションを妨げてしまうことにもなりかねません。

高齢者のインターネット需要について詳しくは下記リンクをお読みください
高齢者のインターネットの目的って?Wi-Fiで介護施設に価値を
高齢者のインターネット利用が増えている昨今、高齢者はどのようにインターネットを使っているのでしょうか。またインターネットをする目的とは?資料と照らし合わせて現状の把握とそして介護施設としてこの流れをどう対応していくのが良いのか話していきます。

介護施設内Wi-Fiの開放を

高齢者にとって、外部とのコミュニケーションは重要です。知り合いや家族に連絡をとったり、趣味に興じたりすることが気兼ねなくできることは、認知症予防にも重要です。 介護施設内のWi-Fi(無線ネットワーク)を開放することで、パケットなどの制限に縛られないネットワーク環境を整えましょう。

介護職員の業務効率にもオススメなネットワーク環境

ネットワークを活用し介護記録をより効率的に

ペーパレス化を推奨されている介護記録ですが、昨今では多くの介護記録ソフトが出ています。その中でもタブレットから書き込めるアプリ仕様のものが増えており、居室にいながら入居者の情報をその場で簡単に入力できます。
このシステムで必要なものが、館内の無線ネットワーク構築です。タブレットに無線ネットワークをつなげることで記入された内容はデータベースへ自動に保存、どの端末からでもその情報を確認できるようにできます。
またYuiコールなら介護記録ソフトと連携でき、呼出し等の状況を介護記録のデータベースへ蓄積することができます。

無線ネットワークを利用してスマートフォンをハンディナースに

上記でタブレットを無線ネットワークに接続して介護記録の記入をする方法を述べましたが、Yuiコールではその無線ネットワークを利用してスマートフォンをハンディナース代わりにすることができます。入居者からの呼出しをスマートフォンで受け、現場での様子をスマートフォンから介護記録ソフトへ情報を追加するという1台で2つの用途として使用する方法ができます。

ネットワーク構築+Yuiコールのシステム図

呼出し端末にスマートフォンの利用が可能。また無線の呼出しボタンやセンサーなどの利用にも最適です。各居室へ有線LANによるネットワーク構築やWi-Fi設置で無線ネットワークを提供するなどインターネットのサービスを入居者にできます。また安全にネットワークを使用するためセキュリティ機器の設置等もおこなえます。

ネットワーク構築システム図

通信機器に精通しているからこそできるネットワーク提案

居室用と事務用のネットワークを分けてセキュリティ強化

入居者と職員用のネットワークをそのまま共有して使用するとセキュリティの観点から危険です。職員用のパソコンは個人情報などの重要な情報が保存されており、一般の入居者が使用できるネットワークと同じネットワークを共用することに問題があります。そこでオススメするのが下記の方法です。

VLANHUBによる一つの回線を分けて使用する方法

VLANHUBとは、ハブを利用してネットワークを分ける仕組みです。ひとつの回線を分けることで、分けた回線間の行き来ができなくなります。
そのため、例えば事務用のネットワークへは事務室に有線でつながっているパソコンか、無線のネットワークでは個別のIDが発行され許可されたIDからでないとアクセスできないといった具合です。

VLAN仕様システム図

回線自体を2つ契約する方法

こちらは至ってシンプルで、事務室に使うインターネットと居室で使うインターネットをそれぞれ別の契約で2つ回線を用意する方法です。ランニングコストはかかってしまいますが、動画など帯域を使うコンテンツを見ても事務所側のネット回線には一切不可がかからずネットワークを使用できるのが利点になります。

2回線使用システム図

安全なネットワーク環境を構築するために

ネットワークをつなげるに辺り、気をつけなくてはいけないのがウイルスです。ウイルスは入居者の個人情報や施設の機密を漏洩させるだけでなく、業務に使用するパソコンを使用できなくさせるなどさまざなな支障を与えます。さらに自分たちの施設だけの問題ではなく、ネットワークで取引している別の企業などにも損害を与えてしまう可能性もあり十分に気をつけなくてはいけません。
そこでオススメするのがUTM(統合脅威管理)です。この機器は不正アクセスやネットバンク詐欺防止、迷惑メール防止をすることができます。また施設のパソコンの私用防止もできるので業務効率としても役に立ちます。

セキュリティ対策UTM

まとめ

ネットワーク構築のご相談もお気軽に
Yuiコールは、呼出し機器だけでなく様々な通信機器を自由に組み合わせできることが利点です。呼出し機器は既設を使いつつYuiコールの電話設備、ネットワーク構築だけを導入するといった提案もおこなっています。多数の人が同時にアクセスできる無料のWi-Fiサービスを構築したい、全館どこでもすばやくアクセスできる業務用のネットワークを構築したいなどなどネットワークに関しての疑問、質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。