ネットワークカメラの仕組み(形状・機能)

固定ボックス型・夜間対応・高倍率など…監視カメラの形状や機能は様々です

監視カメラ・防犯カメラのタイプを大きく分けると、「固定型カメラ」と「パン(左右移動)やチルト(上下移動)操作ができるPTZカメラ」に分類できます。固定型カメラは比較的安く購入が可能で、PTZカメラは広い視野で監視することができます。
このように監視カメラ・防犯カメラに関する形状や機能などの仕組みに関わる部分について、詳細に説明いたします。
ネットワークカメラの機能と形状

監視カメラ・防犯カメラの形状について

前述したように、監視カメラのタイプは大きく分けると「固定型」と「PTZ」に分類されます。また、カメラの基本的な形も大きく分けると「ボックス型」と「ドーム型」の2つに分類できます。この二要素をかけ合わせると、カメラの形状は四通りに分けることができます。

固定ボックス型カメラ

固定型×ボックス型の形状のカメラです。この形状のカメラは、設置後のカメラの撮影視野は固定のままとなり、撮影範囲を動かすことはできません。従来の監視カメラに代表される箱型の形状であり、カメラの撮影向きが明らかとなるので、それを隠す必要のない設置場所、例えば「監視している」ことをあえてアピールし、犯罪抑止効果目的で使用する場合などに適しています。

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固定ドーム型カメラ

固定型×ドーム型の形状のカメラです。この形状のカメラは、監視カメラかどうか外観からでは判別がつきにくく、またカメラの向きが分かりずらいという特長があります。圧迫感を与えずに監視を行いたい場所や、被写体に気付かれないように監視を行いたい場合に最適です。ただし、カメラがドーム内にあるため内部スペース次第で搭載されるレンズが限定されてしまいます。設置場所の環境条件に応じて、防塵仕様といった筐体が用意されているモデルもあります。

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PTZカメラ

PTZ×ボックス型の形状のカメラです。この形状のカメラは、パンチルトズーム動作が可能なカメラです。箱型とは少し異なる形状のカメラもありますが、撮影方向が分かりやすかったり存在感があるという点では共通しています。パン・チルト・ズーム操作によって、カメラ本体が稼働していることが見られても問題ない設置場所に主に用いられています。

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PTZドーム型カメラ

PTZ×ドーム型の形状のカメラです。この形状のカメラは、360度のパン角度・180度のチルト角度に対応した、広範囲をカバー可能なパンチルトズーム動作が行えます。パンチルトは、ガードツアーのような「自動的に複数箇所を巡回する」継続動作が可能です。また、動く被写体を追尾する機能をもつ製品もあります。

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監視カメラ・防犯カメラの機能について

パン・チルト機能

前述したPTZカメラにある「PT=パンチルト」部分に当たります。パン・チルトとは、カメラのレンズの動作のことです。
レンズが左右に動くものをパンといい、上下に動くことをチルトと呼びます。幅広い視野を確認することができます。
パン横フリ・チルト縦フリイメージ

光学ズームとデジタルズーム機能

光学ズームとデジタルズーム 光学ズームとデジタルズーム

光学ズームとは、フィルムカメラのズームと同じでレンズを動かして焦点距離を変化させることにより、光学的に像を拡大して撮影することです。例えるなら虫めがねで物が大きく見える感じとなり、画質を劣化させず映しだす事ができます。
これに対しデジタルズームは、レンズの捕らえた画像の上下左右をカットして、拡大処理することを言います。少ない画素数で捕らえた画像をデジタル処理で大きく引き伸ばすので、拡大すればするほどモザイクがかかったような画質の劣化が生じます。

カメラの照度について

カメラの照度のイメージ カメラの照度のイメージ

まず照度とは、明るさの値のこと。監視カメラの仕様書によく記載されている「最低照度」とは、カメラが被写体を映す上で必要な最低限の照度のことです。この最低照度を確認することで、どのくらいの明るさまで綺麗に撮ることができるのかわかります。

デイナイト機能について

デイナイト機能のイメージ デイナイト機能のイメージ

デイナイト機能は、日中はカラー画像を伝送をおこない光が一定のレベルより暗くなると自動的にナイトモードに切り替わり白黒画像を伝送する機能です。デイナイトカメラは、近赤外線を発生する赤外線投光器をデイナイトカメラと組み合わせることで、弱い光でも夜でも高画質の動画を生成することができます。
例えば光が十分でない環境でのビデオ監視や、明るい光が夜のドライバーの邪魔になってしまう交通監視など、人工的な光の利用が制限されている環境でのご利用をおススメします。

双方向音声機能

例えば、店舗の様子などを本社からパソコンでモニタリングしながら指示や連絡することができます。 双方向音声機能のイメージ 双方向音声機能のイメージ

双方向音声機能とは、音声対応のカメラで内蔵マイク・スピーカーを使った双方向の音声機能をサポートしている機能のことです。エリア内の音声を離れた場所で聞けるだけでなく、直接人と話すことができます。
音声モニタリングに加えて遠隔地に音声を送信することが可能なので、双方向で音声のやりとりによる指示やコミュニケーションが可能になります。

逆光補正機能について

逆光などの強烈なバックライト環境、屋外~屋内の出入口付近など、照度差が激しい場面ではワイドダイナミックレンジ機能(以下WDR機能)が活躍します。
WDR機能とは、撮影画像の「暗部を明るく」「明部を暗く」することで、適当な明るさの画像を作り出す機能のことです。ワイドダイナミックレンジを搭載したカメラで撮影した場合、明部と暗部を分けて記録した後合成することによって、明るい部分・暗い部分のどちらも鮮明な映像を録画できます。
逆光補正機能について

画素・画質について

画素は解像度とも言われ、高画素・高解像度のものほど高精細な画像で撮影でます。一般的な監視・防犯カメラではVGA640×480ピクセル、QVGA320×240ピクセル程度の画質が通常でした。
最近では、100万画素以上のメガピクセルカメラを搭載したHD画質を持った監視・防犯カメラ1920×1080ピクセルのフル HD対応という高画質機種も登場しており、精度の高い監視システムを導入できます。
画素・画質について

防水防塵仕様について

屋外に防犯カメラを設置したい場合、防水レベルを確認する必要があります。防水レベルは、固形異物や水に対する侵入保護等級で表示されます。
これはIP●▲(●▲は数字)で表示され、●=防塵等級・▲=防水等級を示します。●▲の数値が高いほど保護レベルが高く、過酷な気候や環境下でも、安心して防犯カメラを使うことができます。また、直接雨風の当たらない軒下への設置が可能な屋外防滴仕様タイプもあります。
IP保護等級について

※特に記載がない価格表示については、事業者向けに税抜価格で表示しております。

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