- 既知のとおり2014年4月28日、米国土安全保障省からIEの使用を中止するよう警告がありました。
- その後5月2日にマイクロソフトからIE修正プログラムの配布が始まり、マイクロソフトからは「仮にサイバー犯罪に直面しても、世界一安全な製品として顧客を守ることが出来る」と表明され、事態は終息を見せています。今回のIEブラウザの脆弱性問題と対処法に関して、弊社がまとめた情報をご提供致します。
危惧されていた問題 第三者がIEでアクセスしたコンピュータ上でプログラムコードを動かしたり、ユーザーが意図しないウェブコンテンツへと誘導する危険性がありました。IEユーザーが悪意のある細工されたコンテンツを含むページを開くことで、任意のコードが実行される脆弱性、被害としては「利用者のパソコンが乗っ取られる。」「感染したPCから組織システムへ侵入され、感染が拡散する。」等の危険性が危惧されていました。
この件は既にマイクロソフトからIE修正プログラムの配布がされています。
2014年5月2日にマイクロソフトから修正プログラムの配布(対策パッチが公開)されています。入手法はMicorosoft Updateで通常配信されているので、ユーザーがアップデートすることができます。
また今回は、サポートが終了したXPにも対策パッチが公開されています。修正プログラムは、OSの更新プログラムを通じて配布されています。自動的に更新されるように設定してあれば、ユーザー側が特に行うことはないとのこと。自動設定されていない場合は、手動でウィンドウズの「コントロールパネル」を開き、「アップデート(更新)」を行うと修正されます。 MSは「仮にサイバー犯罪に直面しても、世界一安全な製品として顧客を守ることが出来る」と表明し、今後も対策を続ける考えを示しています。この問題をめぐっては、米国土安全保障省が2014年4月28日マイクロソフトが対応するまでは別の閲覧ソフトを使う等の対策を取るよう警告していました。マイクロソフトは、XPも対応する事については、「サポート終了から間もないため」と説明し、引き続き新しいOSへの移行を呼びかけています。
2014年4月9日をもって、Windows XP(及びMicrosoft Office 2003、Internet Explorer 6)のサポートは終了しました。サポートが終了するとアップデートも提供されなくなるため、変化するセキュリティの脅威に対応できないといった問題が起こります。またXPでは、スパイウェアや不正プログラムなどのセキュリティプログラムがサポートされておらず、他社製のセキュリティ対策ソフトウェアだけでは不安要素が多くありました。Windows7やWindows8では、スパイウェアや不正プログラムの対策だけではなく、情報漏えい・Webサイトの安全対策機能なども搭載されています。安全快適にパソコンを利用するために新しいOSへの移行をおすすめします。弊社では企業様のPC購入及びデータ移行のお手伝いを致します。お気軽にご相談ください。
UTM(統合脅威管理)機器でウイルス、不正アクセスの侵入をガード
UTMとは統合脅威管理のことで、アンチウイルス・不正侵入防御Webコンテンツフィルタリングといった複数のセキュリティ機能を、統合的に管理したセキュリティ機器のことです。ネットワークの出入口を監視することでウィルスや不正アクセスの侵入等外部からの攻撃を許さず、内部からの情報漏洩も防ぎます。
最終更新日:平成26年5月28日